初任者研修(読み)しょにんしゃけんしゅう(その他表記)internship for beginning teachers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「初任者研修」の意味・わかりやすい解説

初任者研修
しょにんしゃけんしゅう
internship for beginning teachers

新任教員を対象とする採用後1年間研修。実践的指導力の養成,使命感の涵養,幅広い知識の修得を目的とする。指導教員の指導,助言に基づく校内研修 (週 10時間以上,年間 300時間以上) ,教育センターや企業,福祉施設などでの校外研修 (年間 25日以上,2泊3日程度の宿泊研修を含む) がある。 1986年の臨時教育審議会第2次答申において,教員資質向上の一策として提言され,1988年の教育公務員特例法等の改正により制度化された。 1989年度から小学校で実施されたのを手始めに,中学校,高等学校へと段階的に導入され,1992年度からは盲学校聾学校養護学校 (2007年特別支援学校に移行) でも実施され始めた。現職研修の第1段階としての重要性が指摘されているが,研修時間の確保や推進体制確立の面での問題もあり,2003年度から時間数や実施方法の見直しが行なわれた。

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知恵蔵 「初任者研修」の解説

初任者研修

正規に採用された新任教員に1年間、指導教員による指導を軸に校内(60日程度)と校外(30日程度)で行われる義務的研修。教育公務員特例法(教特法)に定められている。

(新井郁男 上越教育大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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