別所温泉(読み)ベッショオンセン

デジタル大辞泉 「別所温泉」の意味・読み・例文・類語

べっしょ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【別所温泉】

長野県上田市別所にある温泉泉質硫黄泉。付近に八角三重塔で知られる安楽寺がある。

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精選版 日本国語大辞典 「別所温泉」の意味・読み・例文・類語

べっしょ‐おんせん‥ヲンセン【別所温泉】

  1. 長野県上田市にある温泉。天長二年(八二五)の開湯と伝えられる。泉質は単純硫化水素泉。付近には八角三重塔で知られる安楽寺がある。七久里(ななくり)の湯。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「別所温泉」の意味・わかりやすい解説

別所温泉
べっしょおんせん

長野県東部、上田市にある温泉。開湯は古く、『枕草子(まくらのそうし)』に「七久里の湯(ななくりのゆ)」と書かれ、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際発見したという伝説もある。夫神岳(おがみだけ)と女神岳の山ふところに抱かれた、落ち着いた雰囲気の温泉で、いまも昔ながらの大湯、石湯、大師の湯の共同浴場がある。泉質は硫黄泉。付近には八角三重塔(国宝)で知られる安楽寺や常楽寺、縁結びの北向(きたむき)観音堂などがあり、信州鎌倉と称される塩田平(しおだだいら)の観光の拠点となっている。上田交通別所温泉駅下車。

[小林寛義]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「別所温泉」の意味・わかりやすい解説

別所温泉
べっしょおんせん

長野県中部,上田盆地の南西部にある温泉。上田市に属する。泉質は単純硫黄泉。泉温は 40~48℃。平安時代の発見といわれ,『枕草子』では「七久里 (ななくり) の湯」と呼ばれる古湯。鎌倉時代,塩田平は北条氏の支配地となっていたため古寺社が多く,「信州の鎌倉」とも呼ばれる。湯川沿いに落着いた温泉街を形成,石湯,大師湯,大湯,相染閣の4つの共同浴場がある。

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