コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

別曲 べっきょく

世界大百科事典 第2版の解説

べっきょく【別曲】

朝鮮の歌謡。はじめは正楽や雅楽に対して,高麗・李朝初期の歌謡名の末尾に付された曲の呼称であったが,転じてジャンル名となる。〈曲〉とは〈歌〉(ノレ)の意。〈別曲〉は中国の楽府(がふ)や楽章などとは違う,朝鮮固有の俗楽または郷楽をさし,別途に作られた歌という意味を表す。別曲の代表作は《翰林別曲》で,高麗の高宗朝(1214‐59)に作られ歌壇に大きな影響を与えた。当時の武人政権のもとで翰林院(詞命をつかさどる官庁)にいた儒臣たちが合作したもので,翰林院における生活断面を八節に分けて歌っており,彼らの享楽的であると同時に風雅な生活感情を表現している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の別曲の言及

【朝鮮文学】より

…しかし民謡の一部は口承によって伝わり,のち李朝時代に《楽学軌範》(1493)と《楽章歌詞》(16世紀前半の中宗・明宗代編集)に採録され,その朝鮮語の歌詞を知ることができる。これらの〈高麗俗謡〉は20余首が残されているにすぎないが,いずれも秀歌のゆえに長く伝承されたものであり,母への思慕を歌った《思母曲》,恋人との別離を惜しみ嘆いた《カシリ》と《西山別曲》,歳時風の《動動》は,朝鮮古典詩歌の精華である。高麗時代はたび重なる外寇と内乱で民衆は塗炭の苦しみにあえいでいたに相違ないが,俗謡にみられる彼等の感情は豊かで,自由とたくましさがある。…

※「別曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

別曲の関連キーワードエッジワース(Francis Ysidro Edgeworth)シュタッケルベルク所得効果・代替効果キーセン(妓生)消費者選択の理論ダグラス アレン岡康砧(岡安砧)ローザンヌ学派オファー曲線パレート最適エッジワース限界代替率経済学提要無差別曲線価値と資本数理心理学パレートヒックス朝鮮音楽朝鮮文学

今日のキーワード

存亡の機

引き続き存在するかここで滅びてしまうかという非常に重大な時。存亡の秋(とき)。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

別曲の関連情報