利剣(読み)りけん

精選版 日本国語大辞典 「利剣」の意味・読み・例文・類語

り‐けん【利剣】

〘名〙
① 鋭利な刀剣。よく切れるつるぎ。
今昔(1120頃か)七「金の甲を帯し利釼を持てり」 〔戦国策‐韓策・昭侯〕
煩悩悪魔を破りくだく智慧や仏の救いの力などをたとえていう。
撰集抄(1250頃)序「心みだれて断妄の利剣おこらざる也」 〔般若心経秘鍵

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「利剣」の意味・読み・例文・類語

り‐けん【利剣】

鋭利なつるぎ。よく切れる刀剣。
仏語煩悩ぼんのうや邪悪なものを打ち破る仏法智慧のこと。「弥陀利剣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「利剣」の読み・字形・画数・意味

【利剣】りけん

鋭利な剣。〔公羊伝、宣六年〕(霊公、趙盾を殺さんと欲す)靈、盾に謂ひて曰く、吾(われ)聞く、子(し)の劍は蓋(けだ)し利劍なりと。子以て我に示せ。吾將(まさ)にんとすと。趙盾(た)ちて、將に劍をめんとす。(きびめい)下より之れを呼ぶ。

字通「利」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android