最新 地学事典 「利根川構造線」の解説
とねがわこうぞうせん
利根川構造線
Tonegawa Tectonic Line
日本の地質構造区分の境界の一つ。望月勝海(1950)命名。西南日本外帯に属する関東山地と,関東平野を隔てて北側に位置する足尾山地や八溝山地で,基盤岩類の地帯配列が大きく異なることから,両地域の地質を分断する構造線(大断層)が現在の利根川に沿って伏在していると考えられた。関東構造線とほぼ同意。地表ではまったく観察されない。現在は,前期中新世の火山前線のずれから,日本海拡大時期の東北日本弧と西南日本弧の境界断層と考えられており,地溝帯である北部フォッサマグナの東縁とされている。およその位置は,重力異常の急変帯として推定される。参考文献:高橋雅紀(2006) 地質学雑誌,Vol.112:14
執筆者:高橋 雅紀
参照項目:関東構造線
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

