剣柄神社(読み)けんのつかじんじや

日本歴史地名大系 「剣柄神社」の解説

剣柄神社
けんのつかじんじや

[現在地名]国富町本庄 稲荷

本庄ほんじよう川の左岸台地、稲荷いなりにあるけんつかとよばれる円墳の墳丘上に鎮座している。祭神は彦稲飯命・玉依姫命・神倭磐余彦命。相殿には倉稲魂命・太田命・大宮姫命を祀る。旧村社。景行天皇一二年の創建と伝え、相殿三神は永享二年(一四三〇)に配祀されたという。劔塚稲荷大明神とも本庄稲荷とも称された。境内社は国造こくぞう神社(現存)御門みかど神社二社の三社がある(神社明細帳)。剣ノ塚の名称の由来は多く伝承される。神武天皇東遷のとき紀伊国熊野の海上で暴風に遭い、神武天皇の兄彦稲飯命が投身して海神に祈り暴風が収まったので、神武天皇は兄の死を哀悼し、命の佩していた十握剣を代葬したのがこの剣ノ塚であるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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