割下水(読み)ワリゲスイ

デジタル大辞泉 「割下水」の意味・読み・例文・類語

わり‐げすい【割(り)下水】

地面を掘っただけの下水
江戸時代から関東大震災ころまで、東京都墨田区本所にあった南北二つの掘り割りの称。

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精選版 日本国語大辞典 「割下水」の意味・読み・例文・類語

わり‐げすい【割下水】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 掘割にした下水道
    1. [初出の実例]「丁を隙日と雁のおとづれ〈猶即〉 角町のわり下水から秋よただ〈岩翁〉」(出典:俳諧・類柑子(1707)中)
  2. [ 2 ] 東京都墨田区本所にあった掘割。南割下水北割下水とがあり、ともに横十間川に通じた。また、その付近一帯の地の呼称。津軽屋敷や直参邸宅があった。
    1. [初出の実例]「西のくぼのがぜんぼう谷や、本所のわりげすいあたりで見かけるてあい」(出典:洒落本・通言総籬(1787)二)

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