割出台(読み)わりだしだい(その他表記)index
dividing head

精選版 日本国語大辞典 「割出台」の意味・読み・例文・類語

わりだし‐だい【割出台】

  1. 〘 名詞 〙 工作物円周を任意の数に等分したり、回転数を割り出したりするのに用いる装置万能フライス盤の付属装置になっていることが多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「割出台」の意味・わかりやすい解説

割出台 (わりだしだい)
index
dividing head

歯車,カムを加工するために,円周を任意の数に等分割するための器具。機械式と光学式がある。機械式の多くは万能フライス盤の付属品となっている。もっとも簡単な構造のものは,同心円上に等分割された穴のある割出板が主軸にとりつけられている。割出しは,所要の割出角度に相当する穴数だけ割出板を回転し,穴にピンを入れて行う。光学式割出台は,高精度の角度測定と割出しに用いられ,精密歯車,カムシャフトの製作のため,フライス盤,研磨盤に載せて使用される。精密な円周目盛板が内蔵され,ウォームウォームギヤによって主軸とともに回転する。目盛円板の読取りは測微接眼鏡あるいは投影方式によって行われる。目盛円板の偏心誤差を除き,読取精度をあげるため,合致式読取方式が用いられている。目量(1目の読み)は2″または1″である。
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百科事典マイペディア 「割出台」の意味・わかりやすい解説

割出台【わりだしだい】

工作物の円周を任意の数に等分するのに用いる装置。工作物を取り付ける主軸にウォームホイールがあり,これとかみあうウォームを,円周を種々の数に等分した穴を設けた割出板によって,所定の角度旋回させる。高精度の光学式割出台もある。万能フライス盤などに組み合わせ円筒面に等間隔の溝を切ったり,六角形などを削り出し,歯車・カムの加工に利用される。

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