加藤まさ(読み)カトウ マサ

20世紀日本人名事典 「加藤まさ」の解説

加藤 まさ
カトウ マサ

昭和期の教師,翻訳家 ドイツの歴史学者・リースの娘。



生年
明治26(1893)年12月20日

没年
昭和52(1977)年2月13日

出生地
東京

旧姓(旧名)
大塚

別名
別名=政子

学歴〔年〕
女子学院高等科卒

経歴
日本政府の御雇い外国人として来日していたドイツ人歴史学者リースと、日本人女性大塚ふくとの間に生まれた娘。明治35年に父がドイツに帰国した後も日本に留まり、女子高等師範学校附属女学校や女子学院高等科に学ぶ。大正14年外交官加藤義明と結婚。その後、桜井女学校の教壇に立つが、昭和3年ブラジル・サンパウロの日本領事館に赴任することとなった夫に同行した。父リースの著書の翻訳を手がけたほか、俳句なども嗜み、晩年には父の思い出を語った「わが父はお雇い外国人」を刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤まさ」の解説

加藤まさ かとう-まさ

1893-1977 昭和時代の女性。
明治26年12月20日生まれ。東京帝大で歴史学を講じたドイツ人リースの娘。大正14年加藤義明と結婚,桜井女塾教諭となる。昭和7年サンパウロ日本領事館勤務となった夫に同行,12年帰国。51年から病床でかたった父の思い出が,のちに「わが父はお雇い外国人」として刊行された。昭和52年2月13日死去。83歳。東京出身。東京女高師(現お茶の水大)付属女学校卒。旧姓は大塚。名は政子とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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