20世紀日本人名事典 「加藤謙一」の解説
加藤 謙一
カトウ ケンイチ
- 生年
- 明治29(1896)年5月28日
- 没年
- 昭和50(1975)年6月30日
- 出生地
- 青森県弘前市
- 学歴〔年〕
- 青森師範(現・弘前大学)卒
- 経歴
- 小学校教師の後、上京、大正10年大日本雄弁会講談社に入社。間もなく雑誌「少年倶楽部」の編集長になった。その間、田川水泡、島田啓三、吉川英治、佐藤紅緑、佐々木邦、山中峯太郎ら人気作家を起用、発行部数100万に近い大雑誌に育てた。昭和11年「講談社の絵本」編集長として一流画家を起用、多色印刷で大部数発行に成功。19年編集局長、20年取締役。戦後22年公職追放、25年解除。妻とともに学童社を創立し「漫画少年」を創刊、石森章太郎(のち石ノ森章太郎)、藤子不二雄、赤塚不二夫らを育てた。27年顧問として講談社に復帰した。著書に「少年倶楽部時代」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報