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加鉛ガソリン カエンガソリン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

加鉛ガソリン
かえんがそりん
leaded gasoline

ガソリンのうちアンチノック剤として、テトラエチル鉛Pb(C2H5)4やテトラメチル鉛Pb(CH3)4などのアルキル鉛を添加してオクタン価を上昇させたもの。これらの鉛化合物は猛毒性物質であるため、その毒性を表示するため加鉛ガソリンは染料によりオレンジ(自動車用)、緑、紫(航空用)などに着色されている。近年、加鉛ガソリンの排気中に含まれる鉛化合物の有害性、とくに排気浄化触媒が被毒されることから世界的にガソリンの低鉛化ないし無鉛化が進み、現在では加鉛量は著しく低下している。日本工業規格(自動車用K2202、航空用K2206)では自動車ガソリンの加鉛量は0.03容量%以下、航空ガソリンの加鉛量は0.122容量%以下に定められ、とくに並級(レギュラー)自動車ガソリンはすでに加鉛が廃止されている。[原 伸宜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の加鉛ガソリンの言及

【アンチノック剤】より

…上記のアルキル鉛化合物は猛毒性であり,呼吸や皮膚接触により人体に摂取されると神経を侵す。そこでアルキル鉛含有ガソリン(加鉛ガソリン)は染料によって着色されており,自動車ガソリンはオレンジ,航空ガソリンはオクタン価により赤,緑,または紫色である。鉛含有ガソリンが燃焼すると,鉛化合物を含む排気が自動車道路周辺の大気を汚染し,公害問題をひき起こすため,日本の自動車用レギュラーガソリンは1975年以来完全に無鉛化され,わずかにプレミアムガソリンだけが加鉛されている。…

※「加鉛ガソリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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