加養(読み)カヨウ

デジタル大辞泉 「加養」の意味・読み・例文・類語

か‐よう〔‐ヤウ〕【加養】

[名](スル)
病気を治すように努めること。養生をすること。
「病気とあれば鬱悒いぶせくとも緩々ゆるゆる―して行かるるがよい」〈露伴・いさなとり〉
生活のめんどうをみること。扶養
なんじよろし母子扶助―すべし」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「加養」の意味・読み・例文・類語

か‐よう‥ヤウ【加養】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生活のめんどうを見ること。扶養すること。
    1. [初出の実例]「汝宜く母子を扶助加養(カヤウ)すべし」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二九)
  3. 養生すること。保養。加餐(かさん)
    1. [初出の実例]「御加養専一に奉存候」(出典:殿村篠斎宛馬琴書簡‐天保二年(1831)八月二六日)
    2. 「病気とあれば〈略〉緩々加養して行かるるがよい」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉五二)

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