労帳(読み)ろうちょう

精選版 日本国語大辞典 「労帳」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ちょうラウチャウ【労帳】

  1. 〘 名詞 〙 叙位または除目の時、諸官司や諸所内豎所進物所など)より提出される文書一つ姓名の下に年労(勤務年数)及び上日(出勤日数)が記載されている。〔延喜式(927)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「労帳」の解説

労帳
ろうちょう

叙位・除目(じもく)の候補者の年労(あしかけの勤務年数)を注進する文書。叙位では諸司の最上臈を記す十年労帳,除目では四所(内豎所(ないじゅどころ)・校書殿(きょうしょでん)・進物(しんもつ)所・大舎人寮)労帳・内舎人(うどねり)労帳・所衆滝口労帳などが用いられた。おおむね9世紀中・後期成立と考えられ,他の勘文類や申文(もうしぶみ)とともに,叙任選考にあたって有効に機能した。

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