労瘵(読み)ロウサイ

デジタル大辞泉 「労瘵」の意味・読み・例文・類語

ろう‐さい〔ラウ‐〕【労×瘵/××瘵】

漢方で、肺浸潤肺結核のこと。
「陰性気鬱きうつとなりて―がかりの独り言」〈露伴・新浦島

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の労瘵の言及

【結核】より

…いかなる国においても,結核が急増するのは社会経済が農村型から工業型に移行していく転換期であり,そのピークが過ぎ,繁栄が広まるにつれ,その死亡率は低下する。 結核は日本でも古くから知られた病気で,肺結核は江戸時代には労瘵(ろうさい),労咳(ろうがい)などと呼ばれ,身近なものであった。しかし結核が一挙に猛威をふるうのは明治後半から大正・昭和初期,つまり日本の産業革命期あるいは資本主義成立期と一致する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」