勘破(読み)かんぱ

精選版 日本国語大辞典 「勘破」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぱ【勘破】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 禅宗で、物事をよく考えて、その明らかでない部分を明らかにすること。事の是非をよく考えて明らかにすること。
    1. [初出の実例]「いま五位の尊宿、おなじく勘破すべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)佗心通)
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐四則・本則〕
  3. 見抜くこと。表面にあらわれていないことを感知すること。看破
    1. [初出の実例]「小春楓葉色、勘破(カンハス)十年中」(出典評判記野郎虫(1660)山本小勘)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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