実否(読み)ジッピ

大辞林 第三版の解説

じっぴ【実否】

真実か虚偽か。じっぷ。

じっぷ【実否】

〔「ふ」は呉音〕
じっぴ(実否)」に同じ。 「 -のやういそぎ見まゐらせてまゐれ/保元

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

じっ‐ぴ【実否】

〘名〙 真実であることとそうでないこと。また、まことかうそかということ。じっぷ。
※別れ霜(1892)〈樋口一葉〉五「実(ジッピ)くはしく聞きたしと思へど」
[語誌]→「じっぷ(実否)」の語誌

じっ‐ぷ【実否】

〘名〙 (「ふ」は「否」の呉音)
① 真実であることと虚偽であること。真実か虚偽か。まことかうそか。じっぴ。
※将門記(940頃か)「機急在るに依り、実否を見むが為、只百余騎を率い」
※天草本平家(1592)一「カタナノ jippu(ジップ)ニ ヨッテ トガノ ゴサタヲモ ナサリョウズル」
② 勝つか負けるか。また、その決着をつけること。
※甲陽軍鑑(17C初)品五〇「手ごとにて鑓を合、勝負をして実否(ジッフ)をつけたるを、本の合戦と申也」
[語誌]中世には「じっぷ」と読まれ、他の時代にもそう読まれた可能性が強いが、「否」が半濁音で読まれたことについては、上字「実」の「つ」が促音化するほど、語構成の上で緊密であったかどうか疑わしいので、「じつふ」の読みの可能性も否定しきれないとの見解がある。なお、近代では「じっぴ」と読まれることが多い。

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