勝岳院(読み)しようがくいん

日本歴史地名大系 「勝岳院」の解説

勝岳院
しようがくいん

[現在地名]弘前市西茂森町一丁目

西茂森にししげもり町禅林街三十三ヵ寺の一つ。長勝ちようしよう寺を主座とする上寺のなかにある。嶺松れいしよう院と寿昌じゆしよう院の間に位置。石神山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。もと隣松りんしよう寺末寺。

長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)によれば、天正一四年(一五八六)床前とこまえ(現西津軽郡森田村)に創立されたとあり、開山は庭叟守洞、開基は不詳。曹洞諸寺院縁起志(宗徳寺蔵)と正徳元年(一七一一)の寺社領分限帳(市立弘前図書館蔵)によれば、慶長年間(一五九六―一六一五)に弘前に移ったとある。寺伝によれば、開基は藩祖津軽為信の三老の一人、小笠原伊勢の家来波多野勘解由で、勘解由は床前に館をもっていたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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