勝胤寺(読み)しよういんじ

日本歴史地名大系 「勝胤寺」の解説

勝胤寺
しよういんじ

[現在地名]佐倉市大佐倉

浜宿はまじゆくにある曹洞宗寺院。常山と号し、本尊釈迦如来。寺伝では享禄元年(一五二八)本佐倉もとさくら(現酒々井町)城主千葉勝胤が建立し、華翁祖芳を開山としたという。元和三年(一六一七)三月一七日の徳川秀忠朱印状写(寺蔵)によれば、天正一九年(一五九一)一一月の徳川家康朱印状のとおり、大作倉おおさくら郷のうち二〇石が与えられており、檀越千葉氏の滅亡後も徳川氏によって保護され幕末に至った。寛政二年(一七九〇)の境内絵図(寺蔵)によると坪数二万六千三一二坪で、南面して本堂(一一間×七間)があり、その西に開山堂(三間×二間半)、東に方丈(六間半×五間半)、開山堂の南には衆寮(七間半×五間半)・江湖寮(七間×二間五尺)、方丈の南には庫裏(九間×六間)が位置し、三門と諸堂とは回廊で結ばれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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