20世紀日本人名事典 「勝見勝」の解説
勝見 勝
カツミ マサル
昭和期のデザイン評論家,グラフィックデザイナー グラフィックデザイン社代表;元・日本デザイン学会会長。
- 生年
- 明治42(1909)年7月18日
- 没年
- 昭和58(1983)年11月10日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部美学美術史学科〔昭和7年〕卒,東京帝国大学大学院〔昭和9年〕修了
- 主な受賞名〔年〕
- 紫綬褒章〔昭和50年〕,日本デザイン学会功労賞,英国SIAD名誉会友〔昭和57年〕,毎日デザイン賞特別賞〔昭和57年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和58年〕
- 経歴
- 昭和9〜15年横浜専門学校教授を務める。28年日本デザイン学会創立、29年桑沢デザイン研究所創設に参画。工芸評論で筆をふるう一方、実践面でも活躍。東京オリンピック、大阪万国博、沖縄海洋博などの切手、コインのデザイン計画に参画、絵言葉(ピクトグラム)による公共標識の考案も手がけた。また「季刊グラフィックデザイン」を創刊し、41年東京造形大学を創立するなど、デザイン界の若い世代の育成につとめた。著書に「手と造形」「ABCの歴史」「現代デザイン入門」、訳書に「手と機械」「工芸と社会」「百万人のデザイン」など多数。63年勝見勝賞が創設された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報