勢至堂峠(読み)せいしどうとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

勢至堂峠
せいしどうとうげ

福島県中央部,白河市猪苗代盆地を結ぶ茨城街道 (国道 294号線) にある。標高 741m。かつて佐渡金山産金は,この峠を通って江戸へ運ばれ,また江戸文化は主としてこの峠を経て会津入りした。豊臣秀吉が越えたことがあり,戊辰戦争の際に,この峠で新撰組が戦ったことがあるなど歴史の多い峠である。明治以後,磐越西線や国道 49号線に押され,交通量も激減したが,1974年国道に昇格してから,峠沿いの民家や本陣跡,宿場などが保存されて,観光道となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

勢至堂峠
せしどうとうげ

福島県中央部、郡山市(こおりやまし)と須賀川市(すかがわし)との境にある峠。標高732メートル。国道294号(白河街道)が通じる。1994年(平成6)勢至堂トンネルが完成し、国道は峠付近をトンネルで通過するようになった。近世には唐沢峠(からさわとうげ)、三代峠(みよとうげ)、板橋峠とも称した。郡山市側の唐沢、三代、須賀川市側の勢至堂は旧宿駅。会津藩の要害地の一つで、最初勢至堂に口留(くちどめ)番所が置かれ、のち三代に移され、唐沢にはその出番所があった。豊臣秀吉(とよとみひでよし)の会津入りもこの峠を越え、のちには参勤交代路に利用された。[安田初雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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