福島県のほぼ中央にある盆地。猪苗代湖が盆地面積の約70%を占める。東は比高500メートルほどの川桁(かわげた)断層崖(がい)によって限られ、北は磐梯山(ばんだいさん)の山麓(さんろく)と長瀬川(ながせがわ)のつくりだした低平な三角州からなる。西から南にかけては比高200メートル前後の丘陵と、会津布引山(あいづぬのびきやま)に発して猪苗代湖に注ぐ中小河川下流部の小平野などが広がる。盆地の形成は、第四紀の初めころ、川桁断層の活動により断層角盆地が形成され、その低所に湖水がたまり、やがて北西部での翁島泥流(おきなじまでいりゅう)による堰(せ)き止めと湖水位の上昇(湖面の拡大)を経て、日橋川(にっぱしがわ)の侵食作用による急速な排水と湖面低下などの過程をたどった。盆地の気候は猪苗代湖の影響が大きく湖上を吹く風により夏は涼しい。
[中村嘉男]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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