化学反応によって生成物中に負温度の状態をつくり,その発光を利用するレーザー.おもに分子の振動・回転準位間の遷移を用い,赤外あるいは遠赤外の領域に発振線がある.たとえば,
H2 + Cl2 → 2HCl
が生成する反応を用いるレーザーでは,3.7 μm 付近の波長で発振し,出力は連続発振で70~50 mW 程度のものが報告されている.そのほか,HFの2.7 μm 付近の発振など多くのものが知られている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…核ミサイルは科学者が生んだ怪物として,その防御法がなく,ただ単に核のバランスに基づく抑止力のみが頼りとされてきたが,最近アメリカではミサイル迎撃用レーザーが技術的に核ミサイルを無力化あるいは破壊する手段としてとり上げられ,大々的な研究が開始されている。この目的のためのレーザーには電源を必要とせず,しかも大出力が出せる化学レーザーがその中心になるものと思われる。その代表的なものは水素とフッ素を利用したHFレーザーである。…
※「化学レーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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