化学受容(読み)かがくじゅよう(その他表記)chemoreception

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「化学受容」の意味・わかりやすい解説

化学受容
かがくじゅよう
chemoreception

化学物質刺激となって感覚が生じる場合を化学受容といい,その器官を化学受容器という。高等動物では嗅覚,味覚がこれにあたり,嗅受容器鼻腔のいちばん奥にある嗅細胞で,味受容器は舌に分布する味蕾内の味細胞である。両生類魚類では皮膚でも化学受容を行う。昆虫甲殻類では触角や肢の先 (跗節) にみられる。昆虫の触角などによるフェロモン感知も,化学受容である。これらは食物の発見,配偶者の選択にも重要な役割をもつ。原生動物では体表面で化学受容が行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「化学受容」の解説

化学受容

 嗅覚や視覚を刺激する化学物質の刺激を受容すること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android