物質間で化学的な相互作用をする能力、あるいは、その際に得られた化合物がもとのものに比べたときの安定性の度合いなどを表す古典的な用語。化学親和力の大きさは、時代によって違った熱力学量で表されてきた。19世紀のなかばには、化学反応の際に生ずる熱量が親和力の尺度として使われたが、自発的な吸熱反応が存在することから一般性に欠けることがわかった。
1883年オランダのファント・ホッフは熱力学の第二法則を使って、次のように定義した。すなわち反応が自発的におこる方向と生成物の安定性は、反応の発熱量(エンタルピー変化)によって決まるのではなく、最大仕事によって決まることを示した。現在では、最大仕事のかわりに、定温・定圧の反応の場合にはギブスの自由エネルギーの減少が、また、定温・定積の場合にはヘルムホルツの自由エネルギーの減少が、化学親和力の尺度として用いられている。
[戸田源治郎]
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出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…ギリシアのエンペドクレスは愛と憎でこれを説明し,ヒッポクラテスはものとものとの親近性の結果として起こると考えた。これが化学反応を起こす原因となる化学親和力chemical affinityの概念の芽生えであった。スウェーデンのベリマンT.O.Bergman(1735‐84)は,多数の酸と塩基の組合せについて,相互に置換しあう酸と塩基の相対的な能力の差によって化学親和力の大きさを評価できると考えた。…
※「化学親和力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...
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