改訂新版 世界大百科事典 「北堂書鈔」の意味・わかりやすい解説 北堂書鈔 (ほくどうしょしょう)Běi táng shū chāo 完本として現存する中国最古の類書。隋の大業年間(605-616)虞世南(ぐせいなん)が秘書郎在任中,詔勅をはじめとする公文書作成の参考書として群書中から語句をとり出し類別したもの。現行本は160巻。帝王,后紀,政術,刑法,封爵,設官,礼儀,芸文,楽,武功,衣冠,儀飾,服飾,舟,車,酒食,天,歳時,地の各部に分かれる。秘書省の後堂(北堂)で編纂事業が行われたことでかかる書名をもつ。執筆者:冨谷 至 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北堂書鈔」の意味・わかりやすい解説 北堂書鈔ほくどうしょしょうBei-tang shu-chao 中国,隋末の類書。虞世南の編。 160巻。大業年間 (605~616) 成立。帝王,后妃など 19部をさらに 815類の事項に分け,それぞれについて,古籍から関連語句を引用した書で,清の孔広陶が注をつけている。現存する類書の最古のもので,『芸文類聚』『初学記』とともに中国の古典研究に重要な資料とされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by