中国、唐初の類書(一種の百科事典)。100巻。唐の李淵(りえん)が624年(武徳7)に欧陽詢(おうようじゅん)らに命じて、2、3年で完成したもの。現存の類書中では『北堂書鈔(ほくどうしょしょう)』に次いで最古で、構成と内容から後続した類書の模範とされた。その大綱は、天、歳時、地、州、郡、山、水、符命、帝王、后妃、儲宮(ちょきゅう)、人、礼、楽、職官、封爵、治政、刑法、雑文、武、軍器、居処、産業、衣冠、儀飾、服飾、舟車、食物、雑器物、巧芸、方術、内典、霊異、火、薬香草、宝玉、百穀、果、木、鳥、獣、鱗介(りんかい)、虫豸(ちゅうち)、瑞祥(ずいしょう)、災異の45部とし、その下に1000余項を配する。各項は総叙で概説し、関係典拠を列挙し、関係詩文を付する。進士制度確立のため必読書とされ、類書も続出した。内容精確、また引用書が逸書となったため貴重である。宋(そう)の紹興10年(1140)版、明(みん)の嘉靖(かせい)6年(1527)版、万暦(ばんれき)15年(1587)版、上海(シャンハイ)中華書局版複製16冊(1959)がある。わが国には早く伝わり『日本国見在書目録』に載せられた。
[彌吉光長 2023年7月19日]
『桂湖村編『漢籍解題』(1979・日本図書センター)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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