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芸文類聚 げいもんるいじゅうYi-wen lei-ju

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

芸文類聚
げいもんるいじゅう
Yi-wen lei-ju

中国,唐初の類書欧陽詢,令狐徳ふん (れいことくふん) らの編。 100巻。武徳7 (624) 年成立。高祖勅命によって,十数人の学者が約3年を要して編集。天,歳時,地,州,山,水,符命,帝王,后妃,儲宮,人,礼,楽,職官,封爵治政,刑法,雑文,武,軍器,居処,産業,衣冠,儀飾,服飾,舟車,食物,雑器物,巧芸,方術,内典,霊異,火,薬香草,宝玉,百穀,布帛,果,木,鳥,獣,鱗介,虫豸,祥異,災異の 45部門に分れ,さらに小項目があって,その項目ごとに古来の事実を列挙し,次いでそれに関連する古今の詩文を引用してある。現存する類書として『北堂書鈔』に次いで古く,引用される文献も千四百余にのぼり,なかには今日亡失しているものも多く,中国の古典を研究するうえで『北堂書鈔』『初学記』とともにきわめて貴重な資料である。

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デジタル大辞泉の解説

げいもんるいじゅう【芸文類聚】

中国の類書。100巻。の高祖(李淵)の勅命で、欧陽詢(おうようじゅん)らが撰。624年成立。天・歳時・地・山などの46部に物事を分類し、それぞれに関連する詩文を配したもの。日本にも早くから伝わり、影響を与えた。

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世界大百科事典 第2版の解説

げいもんるいじゅう【芸文類聚 Yì wén lèi jù】

中国,唐初の類書(百科事典)。欧陽詢,令狐徳棻らが,高祖の命を受けて624年(武徳7)に編纂した。100巻。構成は,北斉の類書《修文殿御覧》360巻に依拠し,天,地から帝王,人,万物にわたる45の部ごとに重要な事項を掲げ,それに関連する詩文を典故を明示して配する。事事を網羅した類書というよりは,むしろ作文のための簡便な参考書であったので,いち早く日本にも将来され,《日本書紀》編纂の際に手本となったという説もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

芸文類聚
げいもんるいじゅう

中国、唐初の類書(一種の百科事典)。100巻。唐の李淵(りえん)が624年(武徳7)に欧陽詢(おうようじゅん)らに命じて、2、3年で完成したもの。現存の類書中では『北堂書鈔(ほくどうしょしょう)』に次いで最古で、構成と内容から後続した類書の模範とされた。その大綱は、天、歳時、地、州、郡、山、水、符命、帝王、后妃、儲宮(ちょきゅう)、人、礼、楽、職官、封爵、治政、刑法、雑文、武、軍器、居処、産業、衣冠、儀飾、服飾、舟車、食物、雑器物、巧芸、方術、内典、霊異、火、薬香草、宝玉、百穀、果、木、鳥、獣、鱗介(りんかい)、虫豸(ちゅうち)、瑞祥(ずいしょう)、災異の45部とし、その下に1000余項を配する。各項は総叙で概説し、関係典拠を列挙し、関係詩文を付する。進士制度確立のため必読書とされ、類書も続出した。内容精確、また引用書が逸書となったため貴重である。明(みん)の馮惟(ひょうい)編『古記紀』に収められた。宋(そう)の紹興10年(1140)版、明(みん)の嘉靖(かせい)6年(1527)版、万暦(ばんれき)15年(1587)版、上海(シャンハイ)中華書局版複製16冊(1959)がある。わが国には早く伝わり『日本国見在書目録』に載せられた。[彌吉光長]
『桂湖村編『漢籍解題』(1979・日本図書センター)』

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