初学記(読み)しょがくき(その他表記)Chū xué jì

改訂新版 世界大百科事典 「初学記」の意味・わかりやすい解説

初学記 (しょがくき)
Chū xué jì

中国,唐代の類書百科事典)。徐堅らが玄宗勅命を受けて編纂した。30巻。23部,313類よりなる。各類は,〈叙事〉において群書に見える用例を挙げ,〈事対〉において関連する用語出典とともに記し,次に詩文を配する体裁をとる。玄宗の諸皇子が文を作るときの参考書として,使いやすさを第一に考えて編纂されたので,《初学記》と名づけられた。記事の正確さにおいては《芸文類聚》に優る。
類書
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「初学記」の意味・わかりやすい解説

初学記
しょがくき
Chu-xue-ji

中国の類書。唐の徐堅らの編。 30巻。開元 15 (727) 年成立。唐の玄宗の勅命を受けて編集したもの。典拠となる古今の詩文を,事項別に 23部 313項目に分類,配列してある。もと作詩文の参考として編まれたもので,「初学」という名もそれによるが,引用資料が確実で,また,すでに散逸した書が多い点で重要な資料となっている。

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