北村四郎（読み）キタムラ シロウ

20世紀日本人名事典

北村 四郎
キタムラ シロウ

昭和・平成期の植物分類学者 京都大学名誉教授。

生年

明治39(1906)年9月22日

没年

平成14(2002)年3月21日

出生地

滋賀県大津市

学歴〔年〕

京都帝国大学理学部植物学科〔昭和6年〕卒,京都帝国大学大学院理学研究科植物学専攻博士課程修了

学位〔年〕

理学博士〔昭和13年〕

主な受賞名〔年〕

勲三等旭日中綬章〔昭和52年〕,松下幸之助花の万博記念賞(第1回)〔平成5年〕

経歴

昭和14年京大理学部助手となり、18年助教授、20年教授、45年定年退官。この間、30年にはカラコルムヒンズークシ学術探検隊に参加、アフガニスタンを調査。その後もヒマラヤなど世界各地を現地調査で訪れた。また昭和天皇のご進講役を務め、天皇の最後の著書「皇居の植物」を共同研究した。32年から54年まで5編に分けて出版された「原色日本植物図鑑」(共著 保育社)は、植物図鑑のロングセラーとして親しまれた。主著に「日本菊科植物誌」「菊」「有用植物」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

北村四郎 きたむら-しろう

1906－2002　昭和時代の植物学者。
明治39年9月22日生まれ。昭和20年母校京都帝大の教授となる。キク科植物の分類を研究。30年カラコルム・ヒンズークシ学術探検隊にくわわり,アフガニスタンで50ほどの新種を発見。約30年間にわたり昭和天皇の植物学研究を相談役をつとめた。平成14年3月21日死去。95歳。滋賀県出身。著作に「原色日本植物図鑑」(共著)など。

出典　講談社