20世紀日本人名事典 「北村小松」の解説
北村 小松
キタムラ コマツ
- 生年
- 明治34(1901)年1月4日
- 没年
- 昭和39(1964)年4月27日
- 出生地
- 青森県八戸市
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学英文科〔大正13年〕卒
- 経歴
- 在学中から小山内薫に師事し、「ステッセル」「猿から貰った柿の種」等で劇作家として注目される。卒業後は松竹蒲田撮影所脚本部員となり、牛原虚彦とのコンビで「彼と東京」「彼と田園」「彼と人生」などの青春映画を手がける。昭和6年日本初の本格トーキー映画「マダムと女房」の脚本を手掛けるなど、昭和初年代の演劇・映画界で活躍した。モダンボーイとして流行の先端を行く生活ぶりは、当時の映画風俗に影響を与えた。また、少年小説にも筆を執り、「少年航空兵」「亜成層圏」「南極海の秘密」などの作品がある。他の作品に「久造老人」(2年)「恋愛第一課」(4年)「女よ!君の名を汚す勿れ」(5年)「淑女と髯」(6年)「限りなき舗道」(9年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報