ステッセル(その他表記)Stessel', Anatolii Mikhailovich

精選版 日本国語大辞典 「ステッセル」の意味・読み・例文・類語

ステッセル

  1. ( Anatolij Mihajlovič Stjessjel アナトリー=ミハイロビチ━ ) ロシアの将軍。日露戦争では旅順要塞の司令官として、乃木大将のひきいる日本軍と戦い、敗れて降伏した。軍法会議死刑を宣告されたが、のち釈放。(一八四八‐一九一五

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ステッセル」の意味・わかりやすい解説

ステッセル
Stessel', Anatolii Mikhailovich

[生]1848.7.10.
[没]1915
ロシアの軍人,将軍。露土戦争 (1877~78) に大尉従軍,1899年少将に昇進。 1900年中国に派遣され義和団事変に対する国際干渉軍が組織されたとき,E.I.アレクセーエフ提督の指揮下に前線ロシア軍の司令官。 04年2月に日露戦争が勃発すると旅順要塞守備隊司令官となり,乃木希典将軍の指揮する第3軍の包囲のもとで頑強に抵抗,数次の総攻撃を撃退し,日本軍に大きな損害を与えた。しかし R.I.コンドラチェンコ将軍の戦死以後,戦争継続が困難と判断,05年1月1日降伏した。そのため 08年軍法会議で死刑を宣告されたが,禁錮 10年に減刑され,翌年皇帝の命で釈放された。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ステッセル」の解説

ステッセル Stessel, Anatoly Mikhaylovich

1848-1915 ロシアの軍人。
日露戦争の際の旅順司令官。1905年乃木希典(まれすけ)将軍のひきいる日本軍に降伏。兵力が残存していたのに降伏したとして,戦後ロシアで軍法会議にかけられ,死刑を宣告された。1909年特赦により釈放。享年67歳。

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