北沢遺跡群(読み)きたざわいせきぐん

日本歴史地名大系 「北沢遺跡群」の解説

北沢遺跡群
きたざわいせきぐん

[現在地名]新発田市本田 払山

阿賀あが川右岸地区、笹神ささかみ丘陵の通称本田ほんだ山の西側、滝沢たきざわ集落一本松いつぽんまつ集落の間の沢筋に位置し、中世陶器窯・製鉄関連遺構・杣場遺構で構成される。遺跡群がゴルフ場建設予定地となり、平成二年(一九九〇)から豊浦町教育委員会(当時)が発掘調査を実施した。

中世陶器窯は五基が発掘され、いずれも須恵器系陶器の生産窯である。基本的な器種は瓶・壺・擂鉢の三種で構成され、中世窯の特色である甕の生産をしていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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