日本大百科全書(ニッポニカ) 「笹神」の意味・わかりやすい解説
笹神
ささかみ
新潟県中北部、北蒲原郡(きたかんばらぐん)にあった旧村名(笹神村(むら))。現在は阿賀野(あがの)市の中央部を占める一地区。1956年(昭和31)笹岡、神山の2村が合併施行。2004年(平成16)安田(やすだ)町、水原(すいばら)町、京ヶ瀬(きょうがせ)村と合併して市制施行、阿賀野市となる。旧笹神村は、五頭(ごず)連峰西麓(せいろく)に位置し、JR羽越本線(うえつほんせん)、国道290号、460号が通じる。旧村域の大部分は五頭連峰県立自然公園地区に入る観光地で、出湯(でゆ)、村杉、今板(いまいた)などの古い湯治場温泉に恵まれ、五頭温泉郷を形成している。また、新潟市の日帰り行楽地としてゴルフ場などもある。平野部の水田は、五頭山(912メートル)を構成する花崗(かこう)岩砂の流出で稲穂の秋落ち現象に悩まされ、土石流洪水の被害もあったが、農業は盛んである。
[山崎久雄]