北海道遺跡(読み)ほつかいどういせき

日本歴史地名大系 「北海道遺跡」の解説

北海道遺跡
ほつかいどういせき

[現在地名]八千代市ゆりのき台六丁目など

権現後ごんげんうしろ遺跡から小支谷を隔て三〇〇メートルほど南の台地上に位置。標高一〇―二〇メートル。萱田かやだ遺跡群に属する旧石器時代、弥生時代―中世の遺跡。旧石器時代の遺跡調査では、三つの文化層の六二ブロックから二千二四一点の石器群が出土した。主体は第二文化層(立川ロームIV・V層)と第三文化層(VII層)で、両文化層は標高一三・五メートル以下の低位面に第二文化層、高位面に第三文化層のブロック群が分布する興味深い占地形態を示す。第二文化層からは一部に礫群を伴う三六のブロックから切出形ナイフ形石器を基調に削器・掻器石錐など一千八一点、第三文化層からは二六のブロックから二側縁加工の石刃製ナイフ形石器・楔形石器・削器・掻器などの石器群が一千一五八点出土したが、後者は関東地方におけるVII層段階の代表例として鎌ヶ谷市東林跡ひがしはやしあと遺跡と並び称されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報