日本歴史地名大系 「北熊井城跡」の解説 北熊井城跡きたくまいじようあと 長野県:塩尻市片丘地区北熊井村北熊井城跡[現在地名]塩尻市大字片丘 北熊井高(たか)ボッチ高原の西麓北熊井地区にあり、城(じよう)とよばれている。東西に舌状に長く延びた台地を深い空堀で六つの郭に仕切った平山城。約二キロ西方に出城と思われる南熊井城があり、約四キロ離れた東北に後詰(ごつめ)の城と思われる山城がある。初め深志(ふかし)(現松本市)の小笠原氏が林(はやし)城に対する南の押えとして築城したものであろうが、武田晴信の占領後は鍬立てを行って武田氏の松本地方攻略のための一拠点となった。文献上の初出は「高白斎記」天文一四年(一五四五)六月一四日条に「十四日林近所迄放火、桔梗原御陣所、熊野井城自落、子刻十五打立、小笠原ノ館放火」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by