北鵜島村
きたうしまむら
[現在地名]両津市北鵜島
外海府北端に位置し、北東は願村と大野川で、南西は真更川村と浄蓮坊川で境する。北は海に面し沖合には長島・鳥掛島・天ガ島・望島、海岸には舟かくし岩がある。村域ほぼ中央に湯ノ峰山(三九五・八メートル)が聳え、後背地は見立村・北小浦村と入会をなす。集落は山間を流れる北鵜島川の狭い三角地帯の海沿いに並ぶ。文化一三年(一八一六)の田畑屋敷反別小前帳(相馬次郎平家蔵)には才ノ神・北橋・小豆・池ノ平の四ヵ所に垣ノ内が記され、いずれも上々田・上田の田地である。田畑は標高七、八〇メートルの段丘上にある。近世は羽田組(現相川町)に属する。元禄七年(一六九四)の検地帳(北鵜島区有)では、田一一町一反余・畑屋敷二町八反余で、名請人三五人。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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