十二指腸虫(読み)ジュウニシチョウチュウ

精選版 日本国語大辞典 「十二指腸虫」の意味・読み・例文・類語

じゅうにしちょう‐ちゅうジフニシチャウ‥【十二指腸虫】

  1. 〘 名詞 〙 線虫類コウチュウ科に属する寄生虫総称。最初、十二指腸でたまたま発見されたのでこの名があるが、主に小腸上部の空腸に寄生し、現在では鉤虫(こうちゅう)と呼ばれている。体は太い糸屑状で、長さ八~二〇ミリメートル。淡黄色。二対の鉤状の歯で宿主の腸壁にかみつきたえず吸血して、貧血・頭痛などを起こさせる。日本では人に寄生するアメリカコウチュウウシヒツジに寄生するウシコウチュウなどがいる。犬、猫、タヌキなどにもそれぞれ固有の種類が寄生する。ヒトへの感染は経皮と経口による。
    1. [初出の実例]「困るのは十二指腸(シチャウ)虫と云って一種の虫がお前(まい)腹内へ生(わ)きますよ」(出典落語・新治療(1898)〈初代三遊亭小円遊〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「十二指腸虫」の意味・わかりやすい解説

十二指腸虫
じゅうにしちょうちゅう

鉤虫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十二指腸虫」の意味・わかりやすい解説

十二指腸虫
じゅうにしちょうちゅう

鉤虫」のページをご覧ください。

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