十五所村(読み)じゆうごせむら

日本歴史地名大系 「十五所村」の解説

十五所村
じゆうごせむら

[現在地名]櫛形町十五所じゆうごしよ

吉田よしだ村の西、御勅使みだい川扇状地扇央に立地し、原方はらかたに属する。中央部を戸田とだ街道東西に通り、集落南北に二分する。村名は吉田村沢登さわのぼり村と当村の鎮守である吉田村諏訪明神(現諏訪神社)の相殿として十五所明神が祀られていたことに由来するという(甲斐国志)。村域は南北六町・東西七町(享保一五年「村明細帳」小笠原高雄家文書)。ただし天保九年(一八三八)の村明細帳(同文書)では東西五町。永禄四年(一五六一)の番帳の五〇番に「十五所の禰き」、慶長一三年(一六〇八)の番帳にも四七番に「十五所之禰宜」がみえるが、吉田の諏訪神社をさすとされる。幕府へ提出した郷帳では吉田村の枝郷。しかし慶長六年の検地の際に吉田村とは別に検地帳が交付されていたといい(享保一四年「十五所・沢登御免状等下付願」小笠原高雄家文書)、寛文四年(一六六四)の十五所村検地帳(吉田区有文書)では高二〇七石余、畑二一町六反余・屋敷一町三反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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