十地経(読み)じゅうじきょう

精選版 日本国語大辞典 「十地経」の意味・読み・例文・類語

じゅうじきょうジフヂキャウ【十地経】

  1. 大乗経典一つ大菩薩修行階位を一〇の段階に分けて説く。成立は一~二世紀。本来は独立した経典であったが、後に「華厳経」の一章十地品)として収められた。単独の訳としては、尸羅達摩(しらだつま)訳、九巻がある。十地

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十地経」の意味・わかりやすい解説

十地経
じゅうじきょう

仏教経典。9巻。中国,唐代にコータンの僧シーラダルマ (尸羅達摩) が訳出したもの。菩薩の十地思想が述べてある。『華厳経』十地品の別本。 (→十地 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android