デジタル大辞泉 「十牛」の意味・読み・例文・類語 じゅう‐ぎゅう〔ジフギウ〕【十牛】 禅宗で、悟りの境地に至るまでの階程を示す便宜として、牛と牧童との関係に託して設けた10の段階。尋牛・見跡・見牛・得牛・牧牛ぼくご・騎牛帰家・忘牛存人・人牛倶忘・返本還源へんぽんげんげん・入鄽垂手にってんすいしゅ。これを図と頌じゅによって示したものを十牛図という。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「十牛」の意味・読み・例文・類語 じゅう‐ぎゅうジフギウ【十牛】 〘 名詞 〙 禅宗で、修行のはじめから、見性を経て究極の境地に至るまでの過程を、牧童が牛を尋ねるところから牛を飼いならして家にもどり、さらに牛をも忘れて利他に生きるところまでの一〇段階にたとえて示したもの。尋牛・見跡・見牛・得牛・牧牛(ぼくご)・騎牛帰家・忘牛存人・人牛倶忘・返本還源(げんげん)・入垂手(にってんすいしゅ)の一〇項。[初出の実例]「仏のつくるぢうぎうや、のりの花さく牛の子の、たうりんの春も面白や」(出典:虎明本狂言・牛馬(室町末‐近世初)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例