十身(読み)ジッシン

デジタル大辞泉 「十身」の意味・読み・例文・類語

じっ‐しん【十身】

仏語華厳経に説く、仏・菩薩ぼさつの得る十種の仏身。衆生身・国土身・業報身・声聞身・縁覚身・菩薩身・如来身・智身・法身・虚空身を解境の十仏、正覚仏・願仏・業報仏・住持仏・化仏・法界仏・心仏・三昧仏・性仏・如意仏を行境の十仏という。

じゅう‐しん〔ジフ‐〕【十身】

じっしん(十身)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「十身」の意味・読み・例文・類語

じっ‐しん【十身】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏菩薩が得る十種の身。華厳経に説くところで、これには種々のものがあり、代表的なものに行境の十仏と解境の十仏がある。行境の十仏は円教の菩薩が到達する究極の仏果をその徳の上からわけたもので、菩提身・願身・化身・住持身・相好荘厳身・勢力身・如意身・福徳身・智身・法身の一〇。解境の十仏は円教の菩薩が因位で対象を観じて知るところの境界、ないし存在で、衆生身・国土身・業報身・声聞身・縁覚身・菩薩身・如来身・智身・法身・虚空身の一〇。〔八宗綱要(1268)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む