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円教 えんぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

円教
えんぎょう

仏教用語。円満な教えの意。中国仏教では諸経論の思想を分類し,教えの浅深を検討することが行われたが,そのなかで究極的な完全な教えを円教と名づけた。この分類にたずさわった人に,北魏の慧光,天台智 顗,唐の法蔵,唐の元政などがいる。慧光,法蔵は『華厳経』,智 顗は『法華経』を究極的な円教とみなした。元政は真言密教を一大円教となし,日本天台の密教はこの説を採用し発展させたもの。円教という語は,すべてが差別をこえ,互いにとけあい互いに完成すると考える天台宗において特に多く用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

えん‐ぎょう〔ヱンゲウ〕【円教】

仏語。円満完全な教え。天台宗では法華経の教えをいい、華厳宗では華厳経の、浄土真宗では本願一乗の法をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんきょう【円教 yuán jiào】

仏教の思想用語の一つ。完全な教え。大乗仏教の最終真理を指す。円は円満,円融の義であり,方便に対する,真実のことであるが,方便と別の真実か,方便を含む真実かで,その発想の立場を分かつ。すなわち,天台宗で立てる五時八教の説のうち,八教のさいごに円教をおくのは,《法華経》の真理を指し,それ以前のすべての教理が,ここに高まることを意味するが,華厳宗では五教を立てて,さいごに《華厳経》をおき,天台とその立場を分かつ。

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大辞林 第三版の解説

えんぎょう【円教】

〘仏〙 完全・円満な究極の教え。天台宗では主に法華経の教えを、華厳宗では華厳経の教えを、台密では大日経の教えを、浄土真宗では本願一乗の他力の教えをいう。

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