千代田生命保険(読み)ちよだせいめいほけん

百科事典マイペディア 「千代田生命保険」の意味・わかりやすい解説

千代田生命保険[相互会社]【ちよだせいめいほけん】

独立系生保で大手8社の一つだったが,2000年に経営破綻した。1904年,福沢諭吉高弟門野幾之進が千代田生命保険相互会社を設立。創立時から相互会社形式をとる。業界で初めて団体信用保険の発売,三越本店での店頭販売を行うなど,商品・チャネルの多用化を進めて契約高を伸ばした。本社東京。1999年の決算では総資産4兆3599億円,1999年3月期保険料等収入5992億円を示していた。1980年代のバブル経済期の積極展開が仇となり,1990年代にはリストラを進めたが,2000年10月,更生特例法適用申請に至り,戦後最大の経営破綻となった。米国の保険会社AIGの傘下再建を目指す。
→関連項目破綻金融機関

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千代田生命保険」の意味・わかりやすい解説

千代田生命保険
ちよだせいめいほけん

生命保険会社。 1904年創立。創業以来相互会社の形態をとっていたので,第2次世界大戦後の処理において第2会社を設立することなく,同一会社のまま新発足した。商品開発に力をいれ,老人ホームの設立,スポーツクラブ経営なども手がけていたが,バブル崩壊後財務内容が悪化し 2000年 10月経営が破綻,更生特例法を申請,受理された。総資産4兆 3599億 2900万円,資産構成は貸付 41%,有価証券 38%,不動産8%,その他 13%。年間保険料等収入 5991億 6100万円,従業員数内勤 2625名,外勤1万 4441名 (1999) 。

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