千木箱(読み)チギバコ

デジタル大辞泉 「千木箱」の意味・読み・例文・類語

ちぎ‐ばこ【千木箱】

《もと神社の千木余材で作ったところから》東京の芝大神宮の9月の祭礼の際、生姜市しょうがいちで売る小判形ひのき曲物まげものの絵箱。外面に丹・緑青胡粉などで藤の花を描き、中にあめやいり豆を入れる。女性がたんすの中に納めておくと衣服のふえるまじないになるという。ちぎびつ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「千木箱」の意味・読み・例文・類語

ちぎ‐ばこ【千木箱】

  1. 〘 名詞 〙 ( もと神社の千木(ちぎ)の余材で作ったところから ) 江戸芝神明の祭礼の時に売り出される、小判形の檜(ひのき)の曲物(まげもの)の絵箱。外面に丹・緑青で藤の花を描き、中にあめ、後、いり豆を入れた。女性がこれをたんすに納め、衣服のふえるまじないとした。千木櫃
    1. 千木箱〈東京風俗志〉
      千木箱〈東京風俗志〉
    2. [初出の実例]「ちき箱の飴で女房はうまくくひ」(出典:雑俳・柳多留‐四三(1808))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android