千本屋廃寺(読み)せんぼんやはいじ

日本歴史地名大系 「千本屋廃寺」の解説

千本屋廃寺
せんぼんやはいじ

[現在地名]山崎町千本屋

山崎盆地の中央部に位置し、標高八七メートル前後の沖積地に立地する。奈良―平安時代の寺院跡。昭和五一年(一九七六)から同五三年に発掘が行われた。遺構の遺存状況はよくないが、築地に囲まれた区域内に三基の基壇跡が残っている。塔は東、金堂がその西に並び、その軸線の北側が講堂跡と想定され、法起寺式の伽藍配置が考えられる。出土遺物は少なく、円筒形土製品・小型瓦・鴟尾軒瓦がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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