千貫沼(読み)せんがんぬま

日本歴史地名大系 「千貫沼」の解説

千貫沼
せんがんぬま

[現在地名]大胡町上大屋

上大屋かみおおやのほぼ中央にあり、堤長一一三メートル、堤高一二メートル、面積五・七ヘクタール、貯水量一〇万七〇〇〇立方メートル。水源は六キロ上流の宮城みやぎ村にある荒砥あらと白欠しらかけ堰。水門傍らに昭和一〇年(一九三五)一月竣工の伏樋・斜樋工事記念碑が建つ。「前橋風土記」に「八ケ峯堡 大胡の下、大谷村八ケ峰の巓に在り。周囲一千二百間余。中に鯉魚多し」とある。これが千貫沼のことである。沼はやつみね堡の城濠の変化したものと推定される。中世と考えられる城塁の築造年代、あるいは沼の築造については明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の千貫沼の言及

【大胡[町]】より

…畜産が農業の中心でシイタケの生産も行われる。町の南にある千貫沼は江戸時代につくられた溜池で,現在はコイの養殖が行われている。上毛電鉄線が通じる。…

※「千貫沼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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