南家城村(読み)みなみいえきむら

日本歴史地名大系 「南家城村」の解説

南家城村
みなみいえきむら

[現在地名]白山町南家城

雲出くもず川上流右岸の段丘上にある。南は真見まみ村、北西ふじ村、北に北家城きたいえき村があるが三方とも雲出川を隔てている。西は高峰たかみね山地で限られる。広大な段丘上の平地を占めるが、水利に恵まれない。中世には近衛家領家城庄に属する。室町時代以降、家城氏の根拠地となったと思われる。

近世は津藩領。「宗国史」によれば、寛延年中(一七四八―五一)の家数は一三四と郷士八、人数六〇七、牛三九、馬三。明治五年(一八七二)の村明細帳(徳川林政史蔵)には家数一四一、人数六六五と近隣の村では目立って増加している。村内の職人に大工四、木挽三、瓦焼一、桶屋一、紺屋一、馬口労職一、酒造稼二、醤油一、医師一がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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