南無阿彌豆腐(読み)なむおみどうふ

精選版 日本国語大辞典 「南無阿彌豆腐」の意味・読み・例文・類語

なむおみ‐どうふ【南無阿彌豆腐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 禅僧多くが、豆腐を好み、その念仏が「なむおみどう」と聞こえるところから ) 南無阿彌陀仏をしゃれていった語。なむあみどうふ。なもあみどうふ。
    1. [初出の実例]「線香のかほり、木魚を扣(たた)き、唐音でなむおみたうふの音するに」(出典評判記・役者二和桜(1729)大坂)
  3. 転じて、豆腐のこと。
    1. [初出の実例]「身にも応ぜぬ腕立を好み、南無おみたうふをやっこにして、茶わん酒のきほひには」(出典:浮世草子・略縁起出家形気(1769)一)

なもおみ‐どうふ【南無阿彌豆腐】

  1. 〘 名詞 〙なむおみどうふ(南無阿彌豆腐)
    1. [初出の実例]「なもをみたうふにても焼ても〈弘氏〉 此うつけ禅師も棒を捨らるる〈宗因〉」(出典:俳諧・宗因七百韵(1677))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android