南蛮鴃舌(読み)なんばんげきぜつ

精選版 日本国語大辞典 「南蛮鴃舌」の意味・読み・例文・類語

なんばん‐げきぜつ【南蛮鴃舌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「鴃舌」はモズのさえずり ) モズの鳴き声のように意味の通じない外国人のことば。外国人の話すことばをいやしめていう語。
    1. [初出の実例]「僕等の様に、南蛮鴃舌(ナンバンゲキゼツ)の短音促節を美妙の音楽と心得て居る者には」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)
    2. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「南蛮鴃舌」の解説

南蛮鴃舌

モズの鳴き声のように意味の通じない外国人のことば。外国人の話すことばをいやしめていう語。

[使用例] それは大いなる雄弁らしかったが、いかにせん、南蛮鴃舌であったため、効果はあがらなかった[長谷川四郎*可小農園主人|1953]

[解説] 「南蛮」は古代中国で、四周の異民族に対する蔑称の一つ。「とう」「西せいじゅう」「ほくてき」と並べていいます。「鴃舌」はモズがさえずるという意味。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android