単相(読み)タンソウ

デジタル大辞泉 「単相」の意味・読み・例文・類語

たん‐そう〔‐サウ〕【単相】

単相交流」の略。
減数分裂後の、染色体数が普通の体細胞半分の数である核相。nで表す。胞子配偶子などのもの。→複相

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精選版 日本国語大辞典 「単相」の意味・読み・例文・類語

たん‐そう‥サウ【単相】

  1. 〘 名詞 〙
  2. たんそうこうりゅう(単相交流)」の略。
  3. 生物学で、細胞核の減数分裂後の染色体数が普通の体細胞のそれの半数である核相。配偶子、シダ植物前葉体などの核にみられる。一般にnで示す。⇔複相

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百科事典マイペディア 「単相」の意味・わかりやすい解説

単相【たんそう】

半数または単数とも。複相に対する。核相交代において染色体数の半減している状態で,この場合の染色体数を普通nで表す。したがって複相の染色体数は2nになる。配偶子,胞子などがこれに当たる。有性生殖では,減数分裂で雌雄の配偶子の合体受精)によって複相の新世代が作られる。→世代交代
→関連項目複相

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世界大百科事典(旧版)内の単相の言及

【世代交代】より

… 植物ではドイツのホフマイスターWilhelm Hofmeister(1824‐77)がシダ植物とコケ植物ではじめて世代交代を発見(1851)したが,その後,他の多くの植物群でも見いだされている。植物の世代交代は同時に核相(染色体数)の交代を伴う場合が多く,その場合は,減数分裂による細胞の単相化(染色体数が2nからnになること),および受精(接合)による複相化(nから2nになること)が,それぞれの世代の起点となる。 シダ植物では世代交代が明りょうに認められる。…

※「単相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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