単相交流(読み)たんそうこうりゅう(英語表記)single-phase current

百科事典マイペディアの解説

単相交流【たんそうこうりゅう】

単一の位相で表される普通の交流。多相交流の対。三相交流で任意の二つの端子から電流をとれば,単相交流が得られる。送配電方式には,線路の数によって単相二線式と単相三線式があり,日本の電灯用配電では単相二線式を採用している。

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大辞林 第三版の解説

たんそうこうりゅう【単相交流】

位相の変化が単一に表される正弦波交流。家庭用の電灯線は単相交流。単相。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

単相交流
たんそうこうりゅう

電圧、電流の大きさが正弦波で変化するものをいう。電気には電圧や電流の大きさがつねに一定の値を有する直流と、時間の経過とともに周期的に正弦波(サインカーブ)の形で変化する交流がある。直流は、電圧Vは直流発電機または電池により発生され、負荷Rに向かって電流Iが流れる。このときの電圧、電流の大きさはつねに一定であり、VRIの間にはオームの法則によりVR×Iの関係がある。交流も回路的には直流と同じであるが、電圧vは交流発電機により発生され、負荷zに向かって流れる電流iは正弦波で変化することとなる。すなわち、直流の場合は電圧発生源が直流発電機または電池であるのに対し、交流の場合は電圧発生源が交流発電機なので、同じ負荷であっても直流の場合は大きさ一定の電流が流れ、交流の場合は正弦波で変化する電流が流れることとなる。交流にはさらに単相交流を三つ組み合わせたような三相交流がある。三相交流は電気の発生や輸送が経済的にできることから、電力系統では広く採用されている。一般家庭では電力系統における三相交流回路の3本の電線のうち2本を引き出し、単相交流(100ボルト)として用いている。[松田高幸]

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精選版 日本国語大辞典の解説

たんそう‐こうりゅう タンサウカウリウ【単相交流】

〘名〙 起電力が一つの交流。起電力が二つ以上ある場合でもその位相がすべて同一である交流。通常の家庭用電力に用いられている。単相。〔デエリー新文化語辞典(1926)〕

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世界大百科事典内の単相交流の言及

【交流】より

…電力の分野では,商用周波数より低いものを低周波,高いものを高周波というが,無線通信の分野では異なる。相数による分類では,電力網の大部分で使われる三相交流,家庭用,交流電気鉄道などが用いる単相交流のほか,特殊なものに二相,六相交流などがある。
[交流の特徴]
 交流は直流と比較して次のような特徴をもつ。…

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